遺伝が身長に与える影響
■目次
- 遺伝神話は当てにならない
- 家族の誰の遺伝を受けるかで変わる
- 両親の身長から予測をたてる計算式
- 遺伝よりホルモンの影響が大きい
遺伝神話は当てにならない

身長の遺伝神話は、強く根付いているので不安に思っている方も多いでしょう。しかし、個人差はありますが遺伝の影響は25%ぐらいといわれています。残りの75%は他の要因に左右されます。
遺伝の影響が25%というのが多いか少ないかは人によって分かれると思いますが、 僕はどうにでもなる数字だと思います。
実際に、両親が160に満たないのに180cm以上ある人も結構そこらへんにいます。俳優の安部寛さんは、両親が160cmに満たないのに190cm近くあります。女性では益子直美さんもそういった例の一人です。
この2人に共通するのは、日常生活のなかに身長を伸ばすために必要なことを自然に取り入れていることです。
個人ではなく、国単位でみても、身長は遺伝で決まらないことがわかります。例えば、韓国と北朝鮮は同じ民族なのに平均身長が7cm以上違います。数十年で遺伝が変わるわけはないので、後天的影響によるものといえます。
また、日本でも戦後に比べ、現在は6cmほど平均身長が伸びています。個人ではなく、国家の統計でこれだけの変動があるわけです。後天的影響は、それほど影響が大きいわけです。
家族の誰の遺伝を受けるかで変わる
身長の高さに影響する遺伝子は確かに存在します。身長に関する遺伝子は、両親だけでなく、祖父や祖母、そのまた祖先からも継ぐことがあります。両親の身長が低くても、祖父母に身長が高い人がいる場合、子供の背も高くなることがあります。
■身長遺伝子と、他の遺伝子は関連しない
よく、「この子は、顔が父親似だから、父親の身長の遺伝子を受け継ぐだろう。」といった先入観をもたれることがあります。しかし、顔のつくりを決める遺伝子、性質に影響する遺伝子、身長に影響を与える遺伝子は、別々のものです。顔が父親似だからといって、身長の遺伝子を父親から受け継ぐわけではありません。
■身長遺伝子の継ぎ方には傾向がある?
ある医師が、来院した200人の子供の身長について、統計をとったところ、男児は父親に、女児は母親の身長に、影響を受けやすい傾向があったそうです。
また、父親より、母親の身長のほうが、子供に影響を与えるという数値もでています。ただ、これらの統計は、200人程度の少人数の統計からでたもので、信頼度はあまり高くありません。
両親の身長から予測をたてる計算式
両親の身長から予測をたてる計算式は以下の通りです
男子=(父親の身長+母親の身長+13)÷2
女子=(父親の身長+母親の身長-13)÷2
ただ、この計算式もほとんどあてになりません。先に述べたように、身長は、家族の誰の遺伝子をつぐかによって変わりますし、後天的環境にも大きく左右されるからです。周りを見ても、兄弟(姉妹)の身長がちぐはぐなことが頻繁にあります。僕の場合でも兄弟の身長はバラバラです。
遺伝よりホルモンの影響が大きい
結局、身長には、遺伝よりも各種ホルモンの影響が大きいです。
下垂体の異常によって成長ホルモンの分泌が少なくなりすぎると小人症になるし、
多すぎると巨人症になります。両親の身長の高さは関係ありません。
例えば、チェ・ホンマンは高校に入るまではクラスでも小さかったそうですが、脳腫瘍による成長ホルモン過剰分泌で218cmまで身長が伸びています。 テレビで両親がでていましたが、両親とも160cmに満たない小柄な方でした。
もちろん、成長ホルモン以外にも、身長のカギを握るホルモンはあります。そういったホルモンをコントロールし、骨を伸ばす生活をすれば遺伝の壁を乗り越えることができます。
成長が鈍った骨を伸ばすには
身長の伸びが鈍化した人でも、骨に強い成長刺激を与えつづけることで、意外なほど伸びる可能性がある。
強い成長刺激を与えるには、”骨端軟骨の増殖を加速させる成分” ”骨の材料になる成分” ”骨の建設をサポートする成分” が有効。詳しくは”身長を伸ばす成分まとめページ”へ。